図書館総合展での発言について

 図書館総合展に多くの方に来場いただき,ありがとうございました。USTREAMでも多くの方にご覧いただいているかと思いますが,その中での私の発言で,「農林水産中央研究情報センター」でのNext-L Enjuのソースコードの利用に関して,誤解を招きかねない発言があり,大変申しわけありませんでした。
 農林水産中央研究情報センターでも,Next-L Enjuを利用いただいているのですが,その導入形態はProject Next-Lが何らかの形で関与するというものではなく,別の企業がソースコードを使ってビジネスをしていただいている。その際に,何らかの改良が加えられたと思われるが,その結果はプロジェクトに戻されたわけではない。という主旨の発言をいたしました。

 このお話をした時,私の頭では農林水産中央研究情報センターに,ある企業がNext-L Enjuを導入された話と,その企業自身はオープンソースプロジェクトそのものに積極的に関わろうという姿勢で農林水産中央研究情報センターに売られたのではない,という話は,完全に切り離されたものという認識でした。すなわち,以下の3つの話はバラバラの話としてお話をしたつもりでした。

  1. 農林水産中央研究情報センターの仕様に基づいて,ある企業がNext-L Enjuを使ったシステムを提案された。
  2. その企業は,提示された仕様にあうものとして今回はNext-L Enjuを見つけて使ってくださっているだけで,Enjuをベースにしたシステムを売るということについては,何らかの表明をされているわけではない。その企業はProject Next-Lコミュニティに対してフィードバックはされていないが,いかなる企業も団体もEnjuコミュニティに対してフィードバックをする義務などはない。
  3. 私としては,こういう形でビジネスの道具として使っていただいていることも,新しいビジネス展開の道が生まれたということで,図書館界の発展のための貢献として面白いと思っている。
 このうち,3. を伝えようとして大げさにお話をする中で「秘密」というような言葉を使ってしまい,それにも関わらず,3.の意図は十分に伝わらず,「秘密」という言葉が「意図的に隠す」という含意があることから,誤解を招く表現になったのかと思います。私の言葉足らずが,農林水産中央研究情報センターが意図的に改変データを「秘密」にされているという誤解をうんでしまったようです。関係者各位にお詫びするとともに,あの時のお話の意図について説明させていただきます。   原田隆史